今回の記事は赤ら顔についてです。
アトピーが顔に出ている人は多かれ少なかれ赤ら顔になってしまうことが多いです。特に顔は人の目につくのでなんとしても赤ら顔を治したいという人も多いはずですが、一度赤ら顔になるとなかなか治らないというのも事実です。私自身長い間赤ら顔に悩まされました。
そこで、今回の記事では、赤ら顔の原因と赤ら顔の予防方法についてシェアします。
なお赤ら顔の治療方法については赤ら顔を治す効果があるものをまとめてみたを参照してください。
赤ら顔の原因
赤ら顔になる原因は、人によって様々です。中には元々の体質によるものもあるのですが、特にアトピーによる赤ら顔の原因は以下のものがあります。
皮膚が薄い
人間の皮膚の角質層はわずか0.02ミリほどしかないのですが、アトピーの人は掻くことで皮膚が削られている、皮膚が落屑することでさらに薄くなっている傾向にあります。またステロイドを長期で使用している人はステロイドの副作用の皮膚萎縮のためにさらに皮膚が薄くなっていることもあります。
このように、アトピーの人の顔の皮膚は薄くなっているので、毛細血管が浮き出て赤ら顔になってしまうのです。
毛細血管の拡張
毛細血管の拡張は元々の体質によるところも大きいです。人前で緊張すると顔が赤くなる人なとがまさにこれです。
ただステロイドの副作用の一つにも毛細血管の拡張があります。顔に長い間ステロイドを使っているという人はどんどん毛細血管の拡張が進行してしいき、赤ら顔が定着してしまうのです。
皮膚の炎症
皮膚に炎症が起きていると、皮膚そのものが赤くなってしまうので赤ら顔になります。これは皮膚の炎症を治すために血流か増すことで、血液の色が表面に現れるからだと考えられています。
アトピーだけでなく、脂漏性皮膚炎とかニキビとかの炎症でも赤ら顔になりますが、アトピーの場合は慢性的に炎症が繰り返されるので、赤ら顔が定着しやすい傾向にあります。
色素沈着
皮膚に長い間炎症があると、色素沈着してしまいます。色素沈着はメラニンという色素が生成されることよって起きます。
メラニンは本来、紫外線から皮膚を守る役割を果たしていて、夏場に日焼けすると黒くなるのもこのメラニンのためです。
http://arkempire.orgより引用
上の図のように、メラニンは皮膚のターンオーバーとともに自然と排出されるのですが、アトピーのように慢性的に炎症があると、メラニンが異常に生成されて、真皮に定着してしまうのです。これが色素沈着の原因です。そして一度色素沈着するとなかなか良くならないので、赤ら顔と相まって赤黒い皮膚になってしまいます。
赤ら顔を予防するために
顔に炎症がない人
赤ら顔を予防する上で最も重要なのは、顔の皮膚で炎症を起こさないことです。炎症さえなければ赤ら顔にならないのです。顔にアトピーの症状が出ていない人も、いつ顔にアトピーが出るかわからないので日頃から丁寧なスキンケアを心がけるとよいでしょう。
顔に炎症がある人
顔に炎症がある人は、ステロイドは使わずに、その他の方法で炎症を抑えるようにしましょう。ステロイドは皮膚萎縮、毛細血管の拡張などを引き起こし赤ら顔を促進してしまう可能性があるからです。
顔にはステロイドの代わりに、非ステロイド軟膏を用いるとよいでしょう。アズノール軟膏、モクタールなど自分の肌に合うものならなんでもよいでしょう。そして炎症が治れば、保湿を念入りにするようにすることで炎症の再発を防ぎます。
なお、炎症が強い場合はプロトピックを使うのもありです。プロトピックは発ガン性などの副作用もあるのでなるべく使いたくはないのですが、ステロイドのような皮膚萎縮、毛細血管の拡張などの副作用がないので赤ら顔を治す上では非常に有効です。
まとめ
アトピーの炎症が長引くことで、赤ら顔を発症します。赤ら顔にならないために、顔で炎症を起こさないことが重要です。皮膚の炎症状態に応じた適切なスキンケアを行う必要が有ります。
さて今回は赤ら顔の予防について書きましたが、赤ら顔の治し方については赤ら顔を治す効果があるものをまとめてみたを参照してください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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