アトピーの人にとって保湿剤はかなり使用が難しいです。
ある人に効果がある保湿剤でも別の人が使うと逆にアトピーが悪化するということがあるのです。
つまり万人に効果がある保湿剤というのがないのです。
とはいえ自分にあった保湿剤を見つけることでアトピーを大幅に改善せることができるのも事実です。だからこそ保湿剤選びは慎重に行う必要があります。
今回は保湿剤の中でも特に評判の高い馬油について紹介したいと思います。
目次
保湿剤の鉄則
まずこれはどの保湿剤にも共通して言えることなんだけど、
保湿剤は合わないと思ったら使わない!!
ことです。
どれだけ評判が良くても、どれだけいい成分が含まれていても、合わないものは合わない。
合うかどうかの判断基準としては、皮膚に違和感があるかどうか、痒みが増すかどうかを判断基準にすると良いです。
馬油ってなに?
馬油(バーユ)ってのはその名の通り、馬の油です。食用の馬を解体するときに、腹や首の皮下脂肪から採取されます。
馬油はオレイン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、リノール酸、リノレン酸などを多く含んでいて、人の肌に馴染みやすく、肌のうるおいをサポートするという特徴があり、古くから皮膚病の民間薬として使われています。
馬油はその優れた保湿作用から保湿剤として使われますが、他にも様々な商品に組み込まれていて、馬油クリーム、馬油シャンプーとかボディソープとかもあります。
私がおすすめの馬油の保湿剤はソンバーユです。薬局でもアマゾンでも買えます。
馬油がアトピーにいい理由
さて馬油には色々ないい効果があるんだけど、特にアトピーに効くのは以下の効果・効能があるからです。
保湿効果、浸透効果
馬油は、少量でも保湿効果が高く、また人の肌によく浸透するという効果があります。
アトピーのひとは肌の保湿成分が少なくて、皮膚がスカスカになってるんだけど、馬油が皮膚の隙間に浸透して皮膚のバリア機能を補うってわけです。
http://www.myclinic.ne.jp/imobile/contents/medicalinfo/gsk/top_topic/topic_24/mdcl_info.htmlより引用
アトピーは肌の保湿成分が少ないと言ったけど、保湿成分の中でも特に重要なセラミドが不足していることがわかっています。
これは皮膚のセラミド量を表わしています。これを見るとわかるように、アトピーのひとはセラミドが健常者に比べて少なくなっており、湿疹がない部分までもがセラミド不足になっていることがわかります。
さて実は馬油にはこのセラミドの合成を促すという作用もあるのです。これは馬油がセラミドを作る働きを正常化させるからです。
ちなみに、セラミドは経口摂取でも効果あります。手軽にサプリで摂るのがおすすめです。
抗炎症効果
馬油にはわずかながら炎症を取る効果があります。軽度な皮膚炎なら馬油だけでも炎症を抑えることができるのです。
もちろん掻きむしってジュクジュクしていたり、汁や血が出るような湿疹を治す力はないので、その場合はステロイドを塗るなり、消毒するなりして、まずは炎症を鎮める必要があります。
あくまで乾燥肌とか、軽く炎症を起こしているような肌には効果があるというわけです。こんな感じで極度に乾燥して軽く炎症を起こしてキメが荒くなっているような肌に効果があります。
http://sukihada.com/より引用
普通は保湿剤に抗炎症効果はないので、これは馬油ならではの特徴といえます。
抗菌効果
馬油には細菌を捕らえて放さない「捕菌」効果というものがあります。菌を捕らえて空気との接触を遮断して細菌の繁殖を抑制するのです。
アトピー肌には病原性細菌が繁殖していて、それがアトピーの原因だったり悪化因子になってるんだけど、馬油を塗ることで病原性細菌の繁殖も抑えられるのです。
馬油の欠点
馬油に限らず、どの保湿剤でもそうなんだけど、皮膚に合わないとか痒みが誘発されるということがあります。一番分かりやすいのは馬油に対してアレルギーを起こしているとかです。
アレルギーじゃなくても痒みが出る場合もあります。馬油には血行を促進する効果があって、本来はいいことなんだけど、アトピー肌の場合は血行が良くなることで逆に痒みが出るということもあります。
アレルギー性の痒みなのか、血行促進による痒みなのかは判断が難しいですが、いずれにせよ痒みが出る場合は使用を控えた方がいいでしょう。
馬油の使い方
馬油の塗り方
上にも書いたけど私がおすすめの馬油の保湿剤はソンバーユです。
ソンバーユは国産だし、馬油100%の無香料のため、余計な成分が入っていないという点が安心です。
使い方としては、べっとり塗るのでなく、薄く伸ばすようにして、気になる部分に塗ります。
少量取って広げてあげる感じで塗ると良いです。
特に、乾燥してる部分とか軽い炎症部分に塗ると良いです。
ちなみにソンバーユはよく伸びるから使う量が少なくて済み、かなり長持ちして経済的にも良いです。
馬油と消毒を組み合わせる
ちなみに塗る前に殺菌してから、馬油を塗るのがお勧め。馬油の抗菌作用は弱いから、病原性細菌の対策は馬油以外にもした方がいいというわけです。
個人的には酸性水で殺菌してから馬油を塗るのがいいんじゃないかなあと思っています。
病原性細菌は湿疹がある部分だけじゃなくて、赤みのある部分とか乾燥してる部分でも繁殖してます。だからこういった部分に、まずは酸性水をシュッシュとスプレーして、その後に馬油を塗ってあげるとよいです。
さらに抗菌作用を高めたいなら、ティーツリーオイルを馬油に混ぜてあげるというのも手です。
まとめ
今回は馬油についてまとめました。
- 馬油はアトピーにおすすめの保湿剤だけど、肌に合わないことがあるので気をつける
- 馬油はアトピーを改善させる「保湿効果、浸透効果」「抗炎症効果」「抗菌効果」がある
- 馬油に酸性水やティーツリーオイルを組み合わせると良い
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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