脱ステ前と脱ステ後のアトピー症状について 個人的に感じる皮膚の違い

さて、今回は脱ステ前と脱ステ後のアトピー症状の違いについてです。

脱ステ前と脱ステ後のアトピー症状について、一般的に言われている通りのことを身を以て体感しているので、今回はそのことについてシェアしたいと思います。
 
 
 
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一般的に言われること

一般に、
  • 脱ステ前(ステロイド使用時)はアトピー好発部位の肘裏・膝裏での湿疹が少ないが、脱ステ後はこれらのアトピー好発部位に症状がでるようになる。
  • 脱ステ完了後もしばらく皮膚が安定しない状態が続くが、時間とともに皮膚は徐々に正常化していく。
と言われています。
これは脱ステ治療を推奨する先生たちによる話ですが、実際私も脱ステの前後でこれを経験しました。
その視点で、ステロイド外用剤を長期に使用せざるをえない状況におちいっている難治性アトピー性皮膚炎患者さん達をみてみますと・・・

全身に搔痒伴う紅色丘疹(痒疹)が多発、ひどい場合は結節になり、
もっとひどいとごわごわと厚みのある褐色紅班(苔癬化)になりますが、
本来アトピーの好発部位である肘窩膝窩は皮疹が軽度!←この疾患の特徴的所見です。

http://blog.goo.ne.jp/sachiclinic/e/7921aae26d13ac6a4e588440d94c8145より引用
時間的経過から判断すると、脱ステ後に皮膚が安定してから初めての春になるのではないでしょうか。ステロイドを外用していたときに、春に悪化はなかったのでしょうか。脱ステロイド後、季節の変わり目に少し悪化される方はかなりおられます。脱ステ1年では中々完全にはきれいになりません。ステロイドの影響が残っているということなのですが、保湿をしているとステロイドの影響を何時までも残すことになりますよ。スクワランで今は良くてもその内に激しい保湿依存に戻る可能性は高いです。
Atopic 佐藤健二
実際私も長い目で見ると脱ステ以降、少しずつアトピーは良くなっているように感じていますが、肘裏と膝裏のアトピーはステロイドを使っていた時よりも悪化するようになりました。
ちなみに詳しくは脱ステに関してはこの本に非常によくまとまっています。ぜひ参考にしてみてください。
 

脱ステ前の皮膚症状まとめ

皮膚が弱く、薄い感じ

アトピーの症状はステロイドを塗れば治る、だけど塗らないと汁が出たり、あるいは皮剥けしたりという皮膚でした。皮膚が全然丈夫じゃないから、ちょっとの刺激で傷になってしまうという状況です。ステロイドは皮膚を薄くすると言われてるので、これはある意味当然のこともしれないです。
 

肘と膝に湿疹がない

そして上にも書いたように、なぜかアトピー好発部位と言われる、肘裏、膝裏には症状が出ないという特徴がありました。
ただ、全身どこでも痒くなることがあり、掻くことで書いた部分がアトピーぽくなり、それをステロイドで蓋をすると翌日には治るいう現状でした。
つまり、
痒い部分を頻繁に掻くことで、その部分に一時的に傷ができてアトピーぽくなる→ステロイドで治すから、一件皮膚はアトピーぽくならない。
というのを永遠と繰り返している感じなので、普通の人が見たらアトピーだと気づかないレベルで症状をコントロールできていたと思います。
 

当時使っていた最強ランクのステロイド

とはいえ、当時は最強ランクのステロイドを使っており、使わなくなった瞬間、皮膚が一気におかしくなる(汁が出る、傷が増える)という状態だったので、まさに皮膚は異常な状態でした。いわゆるステロイド依存性皮膚炎を発症していました。
例えるなら、水風船がパンパンになっていて破裂寸前のような状況とでも言えば良いでしょうか。
このような状況になるとステロイドを減らすに減らせないのです。まさにある種の中毒状態で麻薬のような状態です。
ちょうど、数日間ステロイドを切った時の写真が残っていましたので、シェアします。
ステロイドをやめた途端皮剥けが起こり、皮膚が破れているのがわかります。
このようにまさに異常な皮膚の状態でした。この現状を打破しようと強硬に脱ステに踏み切ったわけです。
脱ステ体験についてはこちら。私の脱ステ体験談
 

脱ステ後3年たった現在

さて、脱ステをして色々な治療法を試しましたが、残念ながら私のアトピーは完治していません。それに脱ステ後も長い間苦しみましたので、必ずしも全員に脱ステをするよう勧めようというわけではありません。
とはいえ、紆余曲折あったものの、脱ステ前に比べれば、薬なしで皮膚の状態をよく維持できているので、個人的には脱ステをして良かったと思っています。
なお、脱ステ後に私の皮膚症状が一気に良くなったのはバチルス入浴を始めてからです。
詳しくはこちら参照。バチルス入浴ケアについて
 

現在の皮膚の状態

さて、現在の皮膚に関して、かなり丈夫になったと言えると思います。ステロイドを使ってた時に比べて、皮膚がしなやかでかつハリが出たように感じます。だから少し掻いたくらいでは傷にはならないようになりました。
 

好発部位の症状

一方で好発部位にはアトピー症状が出るようになり、私の場合、特に肘裏、膝裏、クビに症状が出るようになりました。ステロイド使用時はこれらの部分は綺麗だったので不思議なものです。
今普通の人が、これらの屈折する部分の皮膚を見ればすぐにアトピーだと分かることでしょう。
ちなみに現在の肘はこんな感じです。
日中も痒くてたまに掻いていますが、どちらかというと夜中に掻いているようです。
なお病院で検査したところ、このカサカサしていて明らかにアトピーぽい肘の部位には黄色ブドウ球菌が繁殖していることがわかりました。こいつらがアトピーの大きな原因となっているのです。
 
繰り返しますが、この黄色ブドウ球菌が成人アトピーの最大の原因です。これを減らすことがアトピーを治す上で非常に大事なのです。黄色ブドウ球菌対策についてはこちらにまとめています。
 

ステロイドに関する個人的な考え

個人的な考えですが、ステロイドを使わないと、本来アトピーの症状が出やすい部分で症状が出るのでしょう。だから脱ステすると、好発部位の皮疹がひどくなるものと考えられます。
一方でステロイドを使っているときは、好発部位を始め、アトピーの出やすい部分の症状を押さえ込んでいるため、好発部位ではない部位からも症状を出そうとして体のいろいろな部位が痒くなるのではないでしょうか。
 
追記
私自身はデルモベートという最強ランクのステロイドを使っており、完全にステロイド依存になっていたので、たまに弱いステロイドを使うというくらいの人はだと、脱ステ前後でまた違った体験をされているものと思われます。
個人的体験など興味ありますので、ぜひコメントまでどうぞ。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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