ダニ対策はアトピーに効果がない!?いいえ、効果あります。

アトピーの人は結構な確率でダニに対してアレルギーを起こしています。

私なんかはダニに対するアレルギーはクラス6となっており振り切れています。

このようにダニに対して高いアレルギー値を示している人はダニの対策をすることでアトピーが良くなるから絶対に対策したほうがいいです。アレルゲンに囲まれたままだといつまでたってもアトピーは良くならないわけです。

特に夜に布団に入ると痒いって人はダニアレルギーを起こしている可能性が高いから対策すべきです。

それではダニの対策方法について書きたいと思います。

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ダニの生態

アレルギーを起こすダニの正体

一般家庭で見られるダニは5種類ほどですが、その中で特にアレルギーとして問題となるダニは「コナヒョウヒダニ」「ヤケヒョウヒダニ」というヒョウヒダニです。チリダニとも言います。チリダニは布団の中に大量にいることが知られています。なんと布団に10万〜数100万匹も存在すると言われています。

チリダニは人間のフケや垢、ハウスダストなどをエサにし、高温多湿の環境で増殖します。布団以外にも、寝室周りや畳、カーペットとかにはダニがうじゃうじゃいます。

このチリダニの消化管にある酵素(タンパク質)がアレルゲンとなります。アレルゲンは、生きているダニより、ダニのフン及び死骸に多く含まれています。

ダニの増殖力

さて、ダニは対策をしないとどんどん数を増やしていくことが知られています。

これは、ダニの増加を表す図です。

神奈川県衛生研究所提供データより引用

No1、No2はふつうに暮らしている家のハウスダストを餌にして飼育した場合で、No3は空き屋のハウスダストを餌にしてダニを飼育した場合です。前者のダニの数が15週後には10000 ほどまで増加している一方で、後者ではあまり増えていません。

このように人が暮らす環境ではダニはものすごいスピードで増殖していくことが知られています。

さてダニは特に布団の中に最も多く生息していことが分かっています。ダニのライフサイクルは非常に早く、どんどん布団内部で死んでいくため、対策しないと大量のダニアレルゲンが布団内部に蓄積していくのです。

このダニアレルゲンによって、喘息や鼻炎、アトピーが悪化するのです。

 

アトピーの人の多くはダニアレルギーをもっている

これは私の血液検査の結果なのですが、コナヒョウダニにクラス6以上の反応を示していることがわかります。ダニの数値が振り切れています。

こんな感じでダニに対して大量のIgE抗体を持っている人はほぼ確実にダニアレルギーもちなので対策が必須です。血液検査受けたことがないって人は、ぜひ一度受けてください。自分のアレルゲンを知っておくことはアトピーをよくするためにめちゃくちゃ重要。

アトピーさんの血液検査

じゃあダニアレルギーがない人は対策しなくてもいいの?ってことだけど、そういうわけでもない。アトピー人は搔きむしりなどで落屑が多くなるので、その分ダニがめちゃくちゃ繁殖しやすい。対策しないとそれこそ爆発的にダニは増えてしまいます。

そしてダニの死骸やフンなどに大量に曝露することで今はダニアレルギーじゃなくても将来的に発症してしまうことがあります。つまり後発で身体がダニをアレルゲンとしてインプットしてしまうのです。こうなるとダニでアトピーが悪化するようになります。

なので、アトピーの人は今ダニアレルギーを発症しているかどうかに関わらず、みんなダニ対策をした方がいいってのが私の意見です。

ちなみにダニアレルギーがあると夜中寝ているときのの掻き毟りが多くなるようです。寝具には特にダニがいるので、アレルゲンに囲まれるからです。あとは目の周りとか口の周りに湿疹が出ている場合もダニアレルギーを疑ったほうがいい。

 

ダニ退治の方法三つ

ダニ退治で必要なのは、

  • ダニの死骸やフンを除去する
  • 生きているダニの数を減らす
  • ダニが増えない環境にする

の三つの対策を行うことです。どの対策も重要なので徹底的に行う必要なあります。

ダニの死骸やフンを除去する

まず、誤解して欲しくないのは、ダニアレルギーは生きているダニ本体に起こすよりも、ダニの死骸とフンに対して起こしているということです。

だから極論ダニの死骸とフンを完全に除去できたらダニアレルギーはほとんど起きないのです。

ダニの死骸とフンを除去する最も簡単で強力な方法は、掃除機で徹底的に掃除することです。

ダニは部屋の至る所にいるから、ダニの死骸とフンもどこにでもある。部屋の隅々までしっかり掃除しましょう。すごい面倒だけどできれば毎日掃除機がけをするとどんどんダニの死骸とフンが減っていきます。ついでにダニ本体も減っていくので一石二鳥。

今までろくに掃除していなかった人がしっかり掃除機がけをすることで、すぐにかゆみや炎症などの自覚症状が減る人もいます。

さて掃除機はとにかく吸引力が重要です。私はダイソンの掃除機を使ってます。

ちなみに最もダニの死骸とフンが多いのは布団だから、布団も徹底的に掃除機がけしましょう。布団掃除もレイコップの布団掃除機を使うよりも、ダイソンの掃除機がよいです。youtubeなどで両者の吸引力を比較していますが、違いは歴然です。

ダイソン VS レイコップ

ダイソンの掃除機でゆっくり時間をかけてしっかり吸引することで、ダニの死骸とフンはかなり除去できます。

 

生きているダニの数を減らす

生きているダニを減らすことも重要です。、どれだけ死骸とフンを除去してもおおもとのダニの数が減らなければ、いつまでもダニの死骸とフンが出続けるからです。

上で書いたように、毎日掃除機がけをすることで、だいぶダニ本体も減らすことができるけど、それだけでは不十分で、やっぱり布団は個別に対策する必要がある。

さて布団のダニの駆除ですが、これに最も有効なのが高温にして殺すことです。ダニは水や紫外線や真空などには耐えるのですが、高温にはあっさりとやられます。というのも高温になるとタンパク質が変性してしまうからです。要するにタンパク質が熱で固まって死ぬんです。

布団乾燥機を用いて、布団を高温にして、ダニを殺すのが最も有効な方法です。

熱でダニを死滅させ、その後念入りに掃除機がけをすることで、ダニの数を大幅に減らすことができます。

ちなみに、布団乾燥機を使わずに掃除機がけをするだけでも、生きているダニを減らすのにある程度は有効だけど、生きているダニは布団の繊維などにしがみつきなかなか吸えないということもあるから、布団乾燥機を使ってからの掃除機がけを週一回はしたほうがいい。

高温処理以外には、ダニ用の殺虫剤を使うのも手だけど、布団乾燥機のほうが人体にも安全なのでおすすめ。

 

ダニが増えない環境にする

ダニが増える環境は湿度が60%以上、気温が25℃~30℃、餌が豊富にある環境です。逆に言えば、湿度・気温が低く、餌がない状況ではなかなか増えない。

空き家でダニがなかなか増えないのは、湿度が低く、餌の供給がないからです。

湿度・温度対策

今の日本の家は機密性が高いため、湿度が高く温度もダニにとって適温となってしまっています。

換気を心がけ、湿度や温度を下げるなどの工夫が必要です。1日一回は換気をするようにして、湿気がこもらないようにしましょう。

餌の対策

ダニの餌は人間のフケや髪の毛、ハウスダストなので、ここでも掃除機が活躍します。特にアトピーの人は落屑が多くダニの餌を大量に供給しているので、毎日の掃除機がけで餌の供給をストップするのです。

 

あとがき

ここに書いた方法以外にもいろいろなダニ対策の方法がありますが、ここに書いた方法が、お金をかけずにダニ対策できる方法です。その分労力はかかるけど。いずれ、その他の方法についても書きたいと思います。

 


最後まで読んでいただきありがとうございます。

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