今回の記事は脱ステをしてからの経過について第一弾です。
脱ステをしてからアトピー症状がどのように変遷したのかについて書きたいと思います。これから脱ステする人や、脱ステ中の方の参考になればいいなと思います。
脱ステを開始してから4ヶ月でリバウンドがおさまった
私が脱ステを開始したのは3月です。
脱ステの方法は佐藤健二先生の書籍の内容に基づいて行い、脱ステ脱保湿、水分制限、運動の励行をメインに行い、その上で補佐的に瀉血も行なっていました。特に瀉血は痒みを抑えるのに効果的でした。
佐藤 健二 柘植書房新社 2014-12
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リバウンドは筆舌に尽くし難いほどに劇的でしたが、およそ4ヶ月の時間がかかり治っていきました。なので、一応7月にはリバウンドが終わっていました。当時の写真はほぼ残っていないのですが、運良く残っている一枚です。これは脱ステしてから10日目くらいの写真です。
脱ステのリバウンドの経過についてはこちらの記事にも詳しく書いています。
正しい方法で脱ステを行えば、長くても半年ほどでリバウンドは収まると言われていますが、まさに半年以内にリバウンドは収まりました。
絶好調の7月~10月
その後皮膚の状態はぐんぐん良くなっていきました。皮膚の落屑が多少あり、また肘のみ搔き壊しが多少あるものの、その他の部分は非常に綺麗な皮膚になり、一見してアトピーとわからないほどに回復しました。
自覚症状の痒みもなく、ほぼ完全に普通肌でした。お酒を飲んでも汗をかいても痒みがでないのでアトピーが治ったと勘違いしました。温泉にも入れました。
このときは運動もたくさんしており、健康そのものでした。
後から知ったことなのですが、どうやら脱ステ後に一時的に寛解した状態になる人も多いようです。
11月にアトピーが再発する
肌寒くなってきた、11月ごろからアトピーが再発しました。再発のトリガーになったものが今だにわかっていないのですが、気温変化に皮膚がついていけなかったことが原因ではないかと考えています。
まずは髪の生え際から久しぶりの浸出液がでてきて、そして、肘以外にも湿疹が広がって行きました。いわゆる二回目のリバウンドというやつです。
徐々に身体全身が乾燥して落屑するようになりました。
瀉血やサプリなどを摂るなどいろいろ試みましたが、著効はなく2月ごろまで中々症状が良くならず苦しみました。
特に特徴的だったのが落屑の量です。掻いてもいないのに、皮膚が乾燥してどんどん落屑していくのです。毎日山のように落屑が出るので、1日に何回も掃除機をかける必要がありました。
当時は、脱ステの影響による二回目のリバウンドだと思っていましたが、今思うとどうやら黄色ブドウ球菌とカビの繁殖が主因だったと思います。当時は界面活性剤は良くないと思い、石鹸も絶っていたから、ますます黄色ブドウ球菌とカビが繁殖していたのだと思います。
黄色ブドウ球菌とカビが大量に繁殖すると、スーパー抗原という毒素がでて、人の免疫を大きく撹乱し、アトピーを大悪化させることが知られています。
スーパー抗原(英:Superantigens)(略称:SAg)はT細胞を非特異的に多数活性化させ、多量のサイトカインを放出させる抗原である。スーパー抗原は病原性の微生物(細菌の他、ウイルスやマイコプラズマも含む)によって産生され[1]、微生物側にとって免疫系に対する防御として働く[2]。 通常の抗体に反応するT細胞の割合は全体の0.001~0.0001%に過ぎないが、スーパー抗原は最大20%ものT細胞を活性化する[3]。 さらに言うと、CD3やCD28に対する抗体は強力なスーパー抗原として働き100%のT細胞を活性化しうる。 不特定多数のT細胞が活性化されてしまうと、スーパー抗原のエピトープを認識する特定の免疫反応にとどまらない強力な免疫反応が起きてしまうので、特定の抗原に高い特異性を示す適応免疫の仕組みを根底から打ち崩してしまう。 さらに深刻なことに、多くのT細胞が活性化されるとその分多くのサイトカインが放出される。こうしたサイトカインの中で病態に大きく影響を及ぼすのはTNF-αである。 TNF-αは、炎症反応において特に重要な役割を担っており、通常の状況下では局所的に分泌され病原体を排除するのに役立っている。 しかしながら、TNF-αが大量に分泌され全身に広がると、ショックや多臓器不全のような命にかかわるような症状引き起こす。
ウイキペディアより引用
この当時は、まさに皮膚全体がこんな感じになっていました。
http://ameblo.jp/hifukayumi/より引用
特に皮膚がガサガサになっていたのはカビの仕業だっと思います。カビが皮膚で繁殖すると落屑が増えるのは、皮膚がなんとか体からカビを追い出そうとうする自浄作用のためだそうです。
11月ごろに大悪化してからは1月ごろまでは皮膚状態が悪化しすぎて、腕の曲げ伸ばしもできないような状態でした。
当時はステロイドへの不信感から始まり、皮膚に用いるあらゆる化学製品を忌避していたのですが、これが良くなかったと思います。適切な消毒や抗菌対策をしていれば、二回目のリバウンドは防げたと思います。今の知識がなかったことが悔やまれる。。。
年が明けた2月ごろから小康状態へ
そんなこんなで皮膚になんの化学薬品も用いずに、なんとかやりくりしていたのですが、なぜか2月ごろから皮膚の状態が少しずつ良くなっていきました。ガザガサの皮膚がカサカサになったかなという感じです。
とはいえ、痒みは強く、落屑は毎日出るので、絶好調の7月〜10月とは比べものにならないです。
アトピーで皮膚が辛いけど、動けないほどではないという状態です。TARCにしたら3000くらいだったんじゃないかな。十分重症アトピーですね。
このときも、皮膚に用いるあらゆる化学製品を忌避しており、食事療法と運動療法だけは頑張るようにしていました。
1年間のまとめ
脱ステ → リバウンド → 一時寛解 → 二回目のリバウンド → 徐々に収まる
という一連の流れを経験しました。脱ステ患者の結構典型的な流れだと思います。
二回目のリバウンドでは、瀉血・運動・サプリ・食事など総合的に取り組みましたがどれも効果が薄かったです。
皮膚が黄色ブドウ球菌とカビだらけでスーパー抗原がでるようになると、本来アトピーに効果のある治療も効果が薄れてしまうのでしょう。
個人的には、黄色ブドウ球菌とカビの対策をしていれば、二回目のリバウンドは防げたと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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