運動でアトピーを良くする

今回の記事は運動についてです。

アトピーだとついつい出不精になってしまいませんか?もちろん皮膚状態が悪くて動けないという人は運動ができなくてもしょうがないのですが、なるべく運動をした方がアトピーが良くなることが経験的に知られています。

脱ステ派の先生の多くも運動を推奨しています。

そこで、今回は運動がなぜアトピーの改善に効果があるのかについて説明し、私が実践している運動法をお伝えします。

スポンサーリンク

運動の必要性

そもそも人間が健康に生きていくために運動は必要不可欠です。人間の免疫が正しく機能し、骨格を維持するのに運動が一役買っているのです。

特に現代人は昔の人に比べて歩くことが減ったので、大幅に運動量が足りていないです。なので意識的に運動を日々の生活に取り入れる必要があります。

特にアトピーの人の場合は、血流が悪くリンパが滞ってることが多いので、積極的に運動して血行を良くすると良いと言われています。

脱ステで有名な佐藤健二先生も、運動による血行の改善が皮膚へ良い効果をもたらすことから運動(理学療法)を勧めています。

運動をすることにより皮膚への血行をよくし、、皮膚の治癒過程を促進させることである。皮膚へ到達する血管の多くは深部の筋肉を貫通してくるものであり、運動することにより皮膚への血行をよくすることは自明のことである。最近、運動により皮膚障害は早く治ることが発表されている。

患者に学んだ成人型アトピー治療―難治化アトピー皮膚炎の脱ステロイド・脱保湿療法より引用

また佐藤先生によると、早歩きのような有酸素運動がおすすめなようです。

1)運動する事により血行が良くなり、皮膚症状の改善に効果が見られる為、治療の一環として勧めている。
脱ステ初期の場合は滲出液が多かったり亀裂が入り痛みや消耗も激しい為、そのような場合は無理をせずに休息を取り、最初は疲れない程度の軽い運動から始める。

2)具体的には、『休まず30分程度の早歩き』で良い。
休まずに早歩きする事で有酸素運動となる為、ゆっくり長期間歩くより効果的である。

http://ameblo.jp/miko-choco/theme-10043285354.htmlより引用

 

運動の効果

運動の健康効果は本当にいろいろあるのですが、その中で特にアトピーに効果が高いと思うものをまとめてみます。

発汗を促進する効果

アトピーの人は汗をかくことが苦手です。それゆえに乾燥肌になっており、皮膚で病原性細菌が繁殖しやすくなっているという側面もあります。

運動により発汗機能が強化されることで、アトピーが改善します。

アトピーに汗はいいの?だめなの?

心肺機能の向上により体力が向上する

アトピーだと疲れやすく体力がない人が多いです。それが直接のアトピーの悪化要因だとは思わないですが、体力がないと基礎代謝も落ち、アトピーがますます治りづらくなります。

また東洋医学では、皮膚と心肺機能は密接に関わっていると考えています。心肺機能が高まることで皮膚も強化されるのです。

腸内環境の改善につながる

運動をしないと基礎代謝が落ちて、食べたものがキチンと消化されなくなります。結果的に腸内環境が悪くなるので、間接的にアトピーの悪化要因になりえます。

実は腸内環境を良くするのにも適度な運動が必要なのです。

腸内免疫を正せばアトピーは治る

血行をよくする

運動は全身の血行をよくします。また筋肉がつくことで、リンパの流れも良くなります。

血流は全身に必要な栄養素や酸素を運び、リンパは身体の老廃物を回収します。

このように血行とリンパの流れが良くなることで、必要な栄養素が細胞の隅々まで行き渡り、不要な老廃物を回収するので傷の再生が早まります。

免疫力を高める

運動は免疫力を高めます。風邪を引きにくくするというデータもあります。

これは運動することで、筋肉がつき体温が上がると、ナチュラルキラー細胞が活性化するからです。ナチュラルキラー細胞は風邪やガンに効果があることでも有名ですが、免疫のバランスを改善する効果もあるのです。ナチュラルキラー細胞が活性化することで免疫が全体的に高まるのです。

たまにアトピーは免疫の過剰だから、免疫を高めては逆効果だという主張を目にしますが、これは誤りだと私は考えています。

簡単に言えば、アトピーは免疫のバランスが悪く、免疫が間違った方向に反応しているのです。運動によって、ナチュラルキラー細胞が活性化すれば、免疫が正しい方向に働くようになりアトピーが改善するのです。

すでにナチュラルキラー細胞がアレルギーを抑制することは多くの研究で明らかにされています。

東北大学の研究グループは、ナチュラルキラー(NK)細胞が樹状細胞からMHCクラスIIという分子を引き抜き、新たな細胞に変化することを発見し、このMHCクラスII分子を獲得したNK細胞(MHC II dressed-NK cell)は、免疫応答を抑制し、遅延型アレルギーを抑えることを明らかにした。

http://s.news.mynavi.jp/news/2011/11/04/097/

ストレスの解消

アトピーはストレスで悪化します。痒みが強くなり、アレルギー体質を強くします。

アトピーとストレスの関係

運動はストレスを軽減しますし、気持ちや感情にも直接的によい変化をもたらします。

具体的には運動をすることで「気晴らし効果」と「自信回復効果」を得ることができます。運動を行うことによって、アトピーの落ち込んだ気分が解消され、満足感や達成感などの快感が得られるのです。

実際私は運動した後は爽快な気分になり、ストレスから解放されることを実感します。

 

実践している運動

早歩き

歩くことは運動の基本です。その中でも早歩きは高い健康があることが知られています。早歩きをする人は寿命や健康寿命が長いとも言われています。

毎日20分程度は早歩きをすると良いのですが、普段の移動を早歩きにするだけでも効果があります。なるべく大股で姿勢を良くして早歩きをします。

早歩きについては、南雲先生もオススメしています。

「空腹」が人を健康にする

ジョギング

時間があるときはジョギングをするようにしています。だいたい30分程度はジョギングをします。ただ汗を放置すると痒くなるので、ジョギングはすぐにシャワーを浴びるようにする必要があります。

特に脱ステのリバウンドが収まってきたときには積極的に走るようにしていました。

筋トレ

ウェイトトレーニングや自重トレーニングをしています。一時期はジムに通ってウェイトトレーニングをしていたのですが、最近は自宅で行える自重トレーニングのみ行っています。

自重トレーニングでは、腕立て伏せ、腹筋、スクワットの他に、体幹トレーニングを取り入れています。

体幹トレーニングはインナーマッスルを鍛えることで筋肉量が増え全身の代謝が良くなることが知られています。私はプランクという体幹トレーニングを行っています。

 <プランク動画>

プランクについては、筋トレTVというサイトが詳しいので参考にしてください。

 

まとめ

アトピーを改善する上で、運動は想像以上に効果が大きいです。最近アトピーの症状が停滞しているなと思う人は、ぜひ運動を取り入れてみてください。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

このブログを「いいな」と感じていただけましたら、下のランキングバナーをポチッと押していただけますと嬉しいです。

にほんブログ村 病気ブログ アトピー性皮膚炎へ

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする