アトピーの人はステロイド軟膏、非ステロイド軟膏、保湿剤と様々な外用薬を使います。ですが多くの人が、正しい塗り方ができていないそうです。薬は正しく使うことでその効果が出ます。
本記事では、外用薬を正しく使う方法について書きます。
外用薬の正しい塗り方のコツ
外用薬を塗るときにはコツがあります。当たり前なことばかりだけど、意外と間違ったことをしているひとも多いと思うので、チェックしてみましょう。
- 手をきれいに洗ってから塗る。
- 塗り終わった後は、洗うなどして薬剤が残らないようにする。
- 皮膚を傷つけないように、やさしく塗り広げる。ゴシゴシすりこまない。
- 入浴後は水分をふきとったらすぐに塗る。
- 一度に塗る薬の分量を守る。
最後に出てきた、薬の分量を守るについてですが、これ意外と難しいですよね。そこで役にたつのがFTU(フィンガー・チップ・ユニット)です。
FTU(フィンガー・チップ・ユニット)
最近FTU(フィンガー・チップ・ユニット)という言葉が流行っています。聞いたことがある人もいるのではないでしょうか⁉︎
1FTUは大人の人差し指の先端から第一関節までの長さの分だけチューブから絞り出した量がおよそ0.5gになるというものです。一方ローションの場合は1円玉大が1FTUとなります。
例えば1FTUのステロイドは、大人の手のひら2枚分の広さに塗布するのが適当とされています。
http://www.yoshida-cl.com/7-al/steroid.htmlより引用
両上肢は8FTUとされているので、全体に湿疹がある場合の一回のステロイドの使用量は4gとなります。背中はおよそ7FTUとされていますので1回の外用剤使用量は3.5gということになります。
このように身体の各部位に塗るべき薬の量の目安になるのが、FTUのメリットなのです。
FTUの分量は守るべきか?
ステロイドを使ったことのある人なら分かると思いますが、上の例ではかなり多めの量を推奨していることがわかると思います。実際にこれだけの分量を塗る必要があるかというと必ずしもそんなことはないと私は考えています。
むしろ重要なのは、外用薬を塗るときは、塗る量を決め、その分量を毎回塗ることだと私は考えています。自分の症状を見て、この部位には~FTUの量を塗ると決めたら、それを忠実に守ることが重要なのです。
というのも、チューブからステロイドをだして塗るとき、どうしても目分の感覚で薬の量を決定してしまうことが多く、毎回の塗る量が適当になってしまうからです。
特にステロイドやプロトピックはどうしても副作用があるということが潜在意識の中に擦りこまれているため、今日は肌の調子もいいしいつもより少な目に使おうとか、ちょうどこのチューブを使い切るし、今日はこの分量だけ使おうとかする人もいると思いますが、これはやってはダメです。
外用薬を使うときはしっかりと十分な量を使わないと効果が出ず、炎症がぶり返してしまいます。結果、トータルでみると外用の量が逆に増えてしまうことになります。そしてかえって副作用のリスクも上がってしまうのです。
まとめ
今回は外用薬の正しい使い方についてまとめました、どれも基本的なことですが意外と間違えた使い方をしていたひとも多いのではないでしょうか?
今回は外用薬全般の塗り方について説明しましたが、ステロイドの正しい使い方について知りたい方はこちらをクリック。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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