アトピーで有名なイワサキクリニックに通ってた話

今回の記事はアトピーで有名なイワサキクリニックに通っていた話についてです。

イワサキクリニックは中医薬という独自の薬によってアトピー治療を行っています。いわゆる自由診療で保険適用外なので医療費がかなり高額になりますが、確かに効果がありました。

今回はイワサキクリニックの話について書きます。

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イワサキクリニックとは

イワサキクリニック(東京)は医療法人社団 爽治会が運営を行っている病院で、独自の中医薬によって、アトピー治療に高い成果を上げています。

東京以外にも、大阪や島根にも病院があるようです。アトピー界隈で結構有名な病院でして、私は7年前くらいに知り合いから紹介されて、1年ほど通っていました。

イワサキクリニックはノンステロイドの治療を掲げており、実際に私はここでの治療でリバウンドなくステロイドの量を減らすことができました。三ヶ月ほどかけて減ステしていき、その後一年はほとんどステロイドを使わずに生活できていたので、実質脱ステに成功しました。

(後述しますが、イワサキクリニッに通うのを途中でやめてしまいました。そして結局ステロイド治療に戻り、ステロイド依存性皮膚炎を発症し、最終的に脱ステしリバウンドを経験するのですが。。。)

さて爽治会のHPで治療方針や薬について、かなり詳しく紹介してあります。実際に通院していた時も岩崎医師から同様の説明を受けました。

特に重要な部分をピックアップします。

アトピーで初めての診察を希望される方へ

当院でのアトピー性皮膚炎治療は、中医薬で行ない、自由診療となります。

この中医薬には、ステロイドや免疫抑制剤は一切使用されていません。

現在(過去3ヶ月以内)ステロイドや免疫抑制剤を使用されている方は、急に使用を止めると悪化する恐れがありますので、医師の指示に従い少しずつ離していきます。

中医薬には、内服薬と外用薬があります。

内服薬は、長期的に服用することにより、アレルギー数値(IgE・TARC・好酸球)を正常に近い状態まで下げていき、再び、アレルギー反応を起こしにくくする効果が期待できます。

副作用としては、お腹が極端に弱い方は下痢をすることがあります。

外用薬は、今現在皮膚におきているアレルギー反応を治める効果があります。

妊婦の方や乳児、軽症の方は外用薬のみで治療します。

そして、塗る回数や塗り方によって治療効果が大きく異なるのが大きな特徴です。

爽治会の中医薬は非常に効果が期待できると自負しておりますが、西洋薬(ステロイドや免疫抑制剤)に比べ即効性は少し劣ります。そして、治療経過も個人差があります。

少し根気がいる治療となりますが、職員が最大限サポートさせていただきますので、安心してご来院ください

http://www.soujikai.jp/より引用

爽治会の中医薬には、ステロイド(副腎皮質ホルモン剤)や
プロトピック(免疫抑制剤)一切混合しておりません。
生薬を調合して作られた爽治会オリジナルのお薬です。

爽治会の中医薬は、一過性の症状を抑える即効性は、
ステロイドやプロトピックにかないませんが、
長期的に使用して急にやめてもリバウンドのような症状は現われません。
そして塗る場所を選びません。
基本的に全身に使用できるお薬です。
塗る回数も制限はありませんが、塗る回数に比例して治療効果が上がります。

  ステロイド&プロトピック 爽治会中医薬
即効性 あり やや劣る
匂い なし あり
塗布した時の痛み なし 傷があるとしみる
経費 保険診療 3割負担 自費診療 10割負担
塗る部位 部位により薬の指定あり なし
塗る回数 制限あり 制限なし
長期使用の副作用 リスク高 リスク低

http://www.soujikai.jp/より引用

病院の予約

イワサキクリニックは完全予約制なので予め電話予約が必要です。かなり混んでいるので希望したい日時に予約が取れないこともありますが、あらかじめ予約を入れておくことで、そこまで待たされないで診察と治療を受けることができます。

 

病院の様子、雰囲気

病院は神田駅から3分ほど歩いたところにあるビルの中にあります。病院に入ると漢方のような匂いが充満しています。

患者のほとんどがアトピーの方のようでした。まれに違う皮膚病(乾癬など)の方もいましたが、ほとんどがアトピーの方でした。最重症アトピーの方もおり、皮膚が岩のようになってしまっている人も何度か見かけました。

 

診察・血液検査・中医薬

診察

診察は丁寧に行ってくれます。生活習慣や食事についても指導されますが、主にイワサキクリニックの薬の使い方とステロイドの減らし方について指導されました。だいたいが爽治会のHPの内容と同じような内容です。特に急な脱ステを行わないように繰り返し指導されました。当時はリバウンドの存在などちゃんとは知らなかったので、なぜ口を酸っぱく忠告されたのか不思議に思った記憶があります。

血液検査

イワサキクリニックでは血液検査も行ってくれます。最近は一通りアトピーで良く見る値に関しての血液検査を行ってくれるようです。ただ、私が通っていた当時は7年も前なのでTARCはなかったです。血液検査の項目はアトピーさんの血液検査も参照してください。

中医薬

イワサキクリニックでは中医薬の外用薬と内服薬を処方されますが、外用薬については詳しく塗り方について指導してもらえます。看護婦さんが処置室で外用薬をたっぷりと塗りながら指導してくれます。

 

中医薬の効果

イワサキクリニックの中医薬は確かに高い効果があり、薬を塗れば塗るほどステロイドの量が減っていき、わずか三ヶ月くらいで無理なく脱ステロイドができました。その後1年ほどは悪化したときだけステロイドをたまに使い、後はイワサキクリニックの中医薬を用いるという方法でアトピーの症状をよくコントロールできていました。

効果のあった薬

私はイワサキクリニックで、外用薬と内服薬を処方されていました。そのうち、とくに効果を感じたのは、150番のローションと161番のゼリー状の軟膏です。

薬品名 150
効果 抗炎症、抗アレルギー、抗菌、抗ウィルス、アトピー、かゆみ止め、にきび、湿疹、乾癬
成分 大青葉、黄ごん、虎杖、苦参、甘草、氷片、
当帰より有効成分を抽出しアルコールと混合したもの
使用上の注意 ローションです。容器をよく振ってから患部につけてください。全身に使用できます。
アルコールを使用しているため、患部に傷がある場合多少しみることがありますが、しばらくすると痛みはひきますのでご安心ください。
蒸留水または精製水で2倍~3倍に薄めてご使用いただくと痛みは少なくなります。
但し、薄めた場合は多少効果が落ちますので塗布回数を増やしてください。

薬品名 161II
効果 抗菌、抗炎症、にきび、アトピー
成分 苦参、甘草、淮山、黄ごん、氷片
使用上の注意 ゼリー状です。全身に使用できます。
赤みの強い部分、ひび割れ、じゅくじゅくした所に使用します。
ニキビや傷、あせもにも効果的です。

http://www.soujikai.jp/より引用

150番のローションが効果があったのはアルコールで黄色ブドウ球菌やカビを殺菌するとともに皮膚を修復する効果が高かったためだと思われます。皮膚のかゆみも抑える効果もありました。161番のゼリーは傷口を治す効果が強かった印象です。

効果のなかった薬

一方でほかに処方された119番の内服薬と159番の洗剤はイマイチ効果がわかりませんでした。119番の内服薬によって長期的にIgEが下がると岩崎先生は言っていたのですが、私の場合一年経ってもIgEに変化はありませんでした。また159番の洗剤の代わりに合成界面活性剤不使用の石鹸などを用いても特に症状に変化はありませんでした。

(厳密には、内服薬と外用薬を同時に使っているので、内服薬が単体で効果を発揮しているかどうか判断するのは難しいです。特に119番の内服薬はIgEを下げる効果だけでなく複合的にアトピーに良い効果があるらしく効果を判断するのは難しいです。)

薬品名 119
効果 抗炎症、抗アレルギー、湿疹、血行循環改善作用、アトピー、にきび
成分 虎杖、土茯苓、野菊、大青葉、夏枯草、白花蛇舌草、当帰
使用上の注意 副作用で下痢になる可能性があります。下痢をされた場合は服用を止めてください。
3時間~4時間あけて服用してください。

薬品名 159
効果 抗炎症、抗菌、抗ウィルス、皮膚の浸出液、赤み、かゆみ止め
成分 苦参、黄連、黄ごん、百部、石榴皮、七葉一枝花
使用上の注意 全身に使用できます。シャンプーや石鹸としてご使用ください。患部を濡らした後、手で優しく泡立てます。
薬用成分をよく浸透させるためには、泡を5分間程度置いてから洗い流してください。
お化粧をされている方は、メイク落とし等で落としてからご使用ください。

http://www.soujikai.jp/より引用

合わなかった薬

168番の軟膏は私には合わないようでかゆみが誘発されました。なので基本的には使わないようにしていました。岩崎先生曰く効く人にはよく効くそうですが・・・

薬品名 168
効果 抗炎症、抗アレルギー、保湿、乾癬、亀裂
成分 氷片、虎杖、苦参、大青葉、当帰、白色ワセリン
使用上の注意 軟膏です。保湿作用が高いです。全身に使用できます。(口唇にも使用できます。)
特に、乾燥や亀裂がひどい場所に効果的です。

http://www.soujikai.jp/より引用

 

中医薬のデメリット

イワサキクリニックの中医薬は効果が高いのですが、高いのと臭いが気になるというデメリットがありました。

お金に関しては重症の人ほど薬の使用量が多くなるので高くなるのですが、私の場合は平均して月に5万円ほどのお金がかかっていました。

臭いに関しては外用薬を常に塗っているために、何か漢方のようなスパイスのような臭いが身体からしますし、部屋などにも染みつきます。カレーのような臭いでもあるので嫌な臭いではないのですが、結構気になります。

イワサキクリニックを通うのを辞めた理由

私がイワサキクリニックに通うのを辞めた最大の理由は、IgEに変化がなかったからです。当時は知識もないのにアトピーを完治させることに躍起になっていたので、1年間高い治療費を払ったのにIgEがほとんど減っていなくて、怒りを覚えて通うのを辞めてしまいました。こんなにお金がかかるくらいなら、そのお金で他の治療を試そうと思ったのです。

ただ今思うと非常にもったいない選択をしたと思います。イワサキクリニックの薬を使うことで、リバウンドなしで脱ステロイドができたのは今思うと大変すごいことだったと思います。今のようにアトピーの知識があればイワサキクリニックの薬を使いながら、原因療法、対症療法を組み合わせて、ずぐにアトピーが良くなっていたとも思います。

そういう意味でイワサキクリニックは、今まさに脱ステを考えているアトピーの人にオススメの病院です。もちろんお金はかかりますが、それだけの価値は確かにあったと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

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