乳酸菌は腸内環境を改善し、アトピーやアレルギーを改善することが知られています。
そこで今回の記事では、乳酸菌を自分で培養してアトピーを改善する方法について紹介したいと思います。
目次
乳酸菌はアトピーを改善する
乳酸菌がアトピーを改善する理由について、直感的な説明をするなら、腸内環境を良くして、腸壁の傷の再生を促すからです。
現代人は腸内環境が荒れていれ、腸壁の傷から未消化のタンパク質を吸収してしまい、それがアトピーの誘因になっているのですが、乳酸菌により腸壁の傷が再生されるため、アトピーが良くなるということです。
実際に多くのメーカーの実験により、乳酸菌の摂取がアトピーに効果があることが示されています。下の引用文はカルピス社のL−92乳酸菌についての実験についてであり、アトピーに効果があることが示されています。
神奈川県の横浜市大で池澤善郎先生らによって行われた試験では、中等症以上の難治例が多い成人のアトピー性皮膚炎に対しても、有効性を確認することができました。
試験では18歳から54歳のアトピー性皮膚炎患者49名のうち、24名に「L-92乳酸菌」を含んだタブレットを、25名にプラセボ(「L-92乳酸菌」を含まないタブレット)を、通常の投薬治療は継続したまま8週間摂取してもらい、その経過を比較しました。その結果、図2のように、「L-92乳酸菌」を摂取したグループでは皮膚炎スコア(SCORAD)が有意に低下したことが確認されました。また、図3ではアレルギー性の炎症に伴って増加する血液中の好酸球数がプラセボ群に比べて、有意に低下したことが示されました。さらに図4では「L-92乳酸菌」を摂取したグループは、Treg誘導因子の一つであるTGF-βが有意に増加したことがわかりました。
SCORADとは、Scoring atopic dermatitisの略語で、アトピー性皮膚炎の重症度(皮膚症状とかゆみ)を指数化したもの。英文の文献では、現在、最も広く採用されています。
http://calpis-kenko.jp/l92/allergy_guide08/?cid=adlab09より引用
この実験結果を簡単にまとめるなら、約二ヶ月乳酸菌を摂取したひとはアトピーの自覚症状も見た目も血液検査の結果も改善したということです。アトピーの人にとってはかなり希望が持てる話じゃないですか?
このように、アトピーを良くするためには積極的に乳酸菌を摂るといいのですが、、、、
毎日、乳酸菌製品を摂るのは高い!!
なら自作してしまおう!!
というのが今回の記事の趣旨です。
乳酸菌を自分で培養して積極的に食事に取り入れることで、安価に必要十分量の確保ができるのです。私は豆乳ヨーグルトとぬか漬けを作っているので、その方法について紹介します。
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豆乳ヨーグルト
豆乳ヨーグルトは非常に手軽に作ることができます。しかもおいしい。
これはもう作るしかないですね。
手順① 準備
材料の無調整の豆乳2Lと、市販のヨーグルトを買います。ヨーグルトの種類はお好みでなんでもよいので、自分に合うと思うやつで大丈夫です。市販のヨーグルトを種菌にして豆乳をヨーグルトにするのです。ドリンクタイプのヨーグルトでも大丈夫です。明治のR1などを最近ではよく使っています。
またヨーグルトメーカーも買っておきます。アマゾンの一番安いやつで十分です。
手順② 培養
まず、パックに空き容量を作るために、料理に使ったり、飲んだりして、豆乳を少し使います。これで少し空き容量ができます。
次に、市販のヨーグルトを適量とり、豆乳パックの中に入れます。ドリンクタイプのR-1ヨーグルトなら丸々一本入れてしまっても大丈夫です。入れる分量はお好みで調整していきましょう。
後は軽く振ってまぜてから豆乳パックごとヨーグルトメーカーに入れて8時間ほど放置します。ヨーグルトメーカーは高いやつなら温度の調整機能などもあるようです。私はAmazonで一番安かったものを使ってるから細かい機能とかはない。下の写真のようにセットして放置するだけ。
温度の調整機能などがない一番シンプルなタイプだけど十分に美味しいヨーグルトが作れています。
だいたい夜にセットして朝起きて見てみるとちゃんとヨーグルトができてます。
手順③ 実食
この自作のヨーグルトですが、もちろん甘みはなく酸味だけです。食べるときは豆乳ヨーグルトにオリゴ糖か蜂蜜をいれて食べるようにしてます。
オリゴ糖は腸内の善玉菌のエサになるので、ヨーグルトとダブルで腸内環境を良くしてくれます。自作のヨーグルトを食べる際にオススメです。オリゴ糖は下のどちらもアトピー患者から評判が良いです。
ちなみにこの自作のヨーグルトは量がかなり多いので、一人で食べると相当な日数持ちます。
手順④ 次回へ
さて次にヨーグルトを作るときは、自分で作ったヨーグルトを種菌にしてもよいですし、また、市販のヨーグルトを買ってきて種菌にしてもよいです。
市販のヨーグルトを使わず自分のヨーグルトを何代にも渡って増やしているとだんだんと乳酸菌の効力が落ちてくることがあるので、その場合は種菌を市販のヨーグルトにリセットしましょう。
補足
私は牛乳に対してアレルギーが出ているので豆乳をヨーグルトにしてますが、アレルギーが出ていない人はどちらでも大丈夫です。
また同じものを食べ続けることで遅延型フードアレルギーを起こしてしまう場合もあるので、牛乳ヨーグルトにせよ豆乳ヨーグルトにせよ、食べる頻度には気をつけてください。
(これについては医師や学者の間でも意見が分かれていて、ヨーグルトのような発酵食品なら、アレルギーの有る無しに関わらず、食べて良いという意見の人もいます。私は念のため、アレルギー検査をして様子を見ている)
ぬか漬け
ぬか漬けは乳酸菌だけでなく、食物繊維もたくさん取れるのが嬉しい。野菜に含まれる食物繊維特は乳酸菌と合わさって腸内環境を改善します。
手順① 準備
まずはぬかを買いましょう。スーパーも大きいところなら売ってますし、ないならAmazonで頼みましょう。そんなに高くはなく千円以内で買えます。
ぬか漬けを作るために、私はタッパーを使っています。タッパーの中にぬかを入れて、適量の水と混ぜます。ぬかに塩が入っていない場合には自分で加えましょう。これでぬか床が完成します。ぬか床は常温で保存してもよいのですが、初心者のうちは冷蔵保存がおすすめです。ぬか床をかき混ぜる頻度が少なくて済みます。
手順② 培養と実食
ぬか床ができたら、あとはお好みの野菜を適当なサイズに切って入れるだけです。だいたい一日くらいたったら野菜を取り出して軽く水で洗い流してカットして食べます。
手順③ 次回へ
ぬかがよい状態を維持するには定期的に混ぜる必要があります。私は野菜を取り出すついでにぬかを良く混ぜてから、次の野菜を加えるようにしています。
補足
ぬか漬けのオススメのレシピはキュウリ、ニンジン、ナス、レンコン、カボチャ、キャベツ、セロリ、アスパラガスなどです。いろいろな食材で試してみるのも面白いと思います。
ぬか漬けを作る際に注意すべきことは、定期的にぬかを追加することと、毎日一回はかき混ぜることです。かき混ぜないと変な菌が発生したりカビが生えることがあり、その場合は、新しいぬか床を作ることをおすすめします。
野菜から出る水分でぬか床が水っぽくなることがあります。その際はキッチンペーパーで水分を吸い取るようにしましょう。またぬか床が酸っぱくなってきたら、乳酸菌が過剰に多くなっているので、2〜3日ほどぬか床を休ませるか、酸味調整辛子ぬかを加えるとよいです。
まとめ
本記事では乳酸菌を自作する方法について紹介しました。乳酸菌についてはこちらの本が詳しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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