湯治はアトピーを改善する効果があります。
私も一時期湯治を行ってその効果を実感しました。
本記事ではなぜ湯治がアトピーに対して効果があるのか、そしてアトピーにおすすめの温泉の種類についてまとめます。
湯治のアトピーに対する効果
湯治にはアトピーを改善する効果がありますが、一方で肌に合わないとアトピーを悪化させることもあるので十分に気をつけるようにしましょう。
どの温泉にも共通する効果として、リラックス効果や自律神経を整える効果がありますが、それ以上に重要なのは黄色ブドウ球菌の殺菌効果です。中でも特に殺菌効果が高い温泉の種類は、モール泉、酸性泉、海水泉です。
温泉にアトピー改善効果があるのは、黄色ブドウ球菌を殺菌するからです。
黄色ブドウ球菌がアトピーに与える影響についてはアトピーの本当の原因は皮膚免疫と腸内免疫にありを参照してください。
モール泉
モール泉には黄色ブドウ球菌の殺菌効果、乾燥を防ぐ効果、炎症を抑える効果、フィラグリンを増やし皮膚の保湿を促す効果、皮膚の再生効果などがあり、あらゆる温泉のなかでアトピー改善効果が最も高いと言われています。
特に脱ステでリバウンド中の患者や重症のアトピーにも高い効果があることが知られており、じゅくじゅくの湿疹も湯治期間中にみるみる治っていきます。
北海道の豊富温泉が特に有名で、日本中から皮膚病の患者が集まることが知られています。皮膚科もよくすすめる温泉でもあります。
豊富温泉の効果は目を見張るものがあり、わずか十日で写真のように回復しています。見比べると違いは歴然ですね。
http://atopi1datsusute.blog76.fc2.com/blog-category-19.htmlより引用
酸性泉
酸性泉がアトピーに効果があるのは黄色ブドウ球菌の殺菌作用が高いからです。
本来健康な皮膚は弱酸性に保たれているために黄色ブドウ球菌は繁殖しづらいなのですが、アトピー患者の皮膚はアルカリ性に傾いており、また湿疹部分は浸出液や血がついているため黄色ブドウ球菌が異常繁殖しやすいと言われています。
酸性泉に入ると黄色ブドウ球菌が殺菌され痒みが減ります。また入浴後も皮膚が弱酸性に保たれることで表皮ブドウ球菌が繁殖しやすくなり、逆に黄色ブドウ球菌の繁殖は抑制されます。効果は入ってすぐに現れるので、酸性泉に入って痒みがなくなる人は黄色ブドウ球菌がアトピーの大きな原因になっていると考えられます。
注意点として、肌に刺激が強すぎる場合があります。その場合は入る時間や頻度を減らして調整しましょう。
酸性泉でアトピーに効果のあることで有名なのは草津温泉です。
海水泉
海水には殺菌作用があるので、海水泉にも同様に殺菌効果があります。
よって海水泉は黄色ブドウ球菌をはじめとする病原性細菌を抑制するので、アトピーの改善効果が高いです。
また海水泉には皮膚の再生を促す効果もあります。
ただし海水泉の欠点として、傷や湿疹にめちゃくちゃしみることと、温泉の成分によって皮膚が乾燥してしまうことがあげられます。皮膚に温泉の成分が残らないようによく洗い流す必要があります。
アトピーに良くない温泉
アルカリ性泉(いわゆる美肌の湯)
アルカリ性泉は絶対にアトピーの人は行ってはいけません。一般に美肌の湯などと言われているので、間違えて行ってしまう人がいますが、ほぼ確実にアトピーが悪化します。
それは、アルカリ性泉は皮膚を溶かしてしまい、バリア機能を低下させてしまうからです。また皮膚がアルカリ性に傾くことで黄色ブドウ球菌の繁殖が促進されてしまうからです。
くれぐれもアルカリ性泉には行かないようにしましょう。
まとめ
アトピーの人には、モール泉、酸性泉、海水泉が効果があり、特に北海道の豊富温泉は脱ステ中の患者や重症アトピー患者にも高い効果があります。
一方で、アルカリ性泉はアトピーを悪化させるので行ってはいけません。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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