本記事ではステロイドの正しい塗り方について説明します。
副作用が怖くてちびちびと使うのは間違った方法です。今ドキッとした人もいるのではないでしょうか?
ステロイドの使い方は思っている以上に重要です。ちゃんと使えている自信がない人はこの記事でしっかり覚えてくださいね。
ステロイドを使ってない人や、脱ステ派のひとは読む必要がないでしょう。
ステロイドのメリットとデメリットについてはこちらの記事も参考にしてください。
ステロイドの正しい塗り方
ステロイドを塗るときにはコツがあります。
それはステロイドを使うときには適切な強さのステロイドをたっぷりと必要な期間塗ることです。
副作用を恐れて弱いステロイドをちびちびと使うのはダメです。
もう一度言います。
適切な強さをたっぷりと必要な期間です。
それでは使い方について詳しく説明します。
強さ(ランク)
ステロイドは、その強さによって、5群(1群:最強、2群:非常に強力、3群:強力、4群:中程度、5群:弱い)に分類されています。

ライフサイエンス出版株式会社『主要外皮用剤一覧』より
大人の場合、体幹には主に3群が、手・足・臀部などには2群が使われます。一方で皮膚の薄い顔や首、陰部は、4群や5群の弱いステロイドが適しています。
部位によってステロイドの吸収率が大きく異なるためにこのような使い分けが必要なのです。以前、顔に1群を使っているひとがいましたが、これはとんでもない話です。
ステロイドの吸収率は下の画像も参考にしてください。
上からもわかるように、顔に関しては腕の13倍、陰嚢に関してはなんと腕の42倍もステロイドを吸収するのです。
ステロイドのランクは、体の部位、症状にあったものを選ぶことがとても大事です。 副作用を心配し、わざと弱いランクを選ぶのはよくありません。
量
日本製のステロイドに関しては、大人の人差し指の先端から第一関節までの長さの分だけチューブから絞り出した量がおよそ0.5gとなります。そしてこの分量で、大人の手のひら2枚分の広さに塗布するのが適当とされています。
一方でローションの場合は、一円玉の大きさで大人の手のひら2枚分の広さに塗布するのが適当とされています。

http://www.yoshida-cl.com/7-al/steroid.htmlより引用
ステロイドを使ったことのある人なら分かると思いますが、かなり多めな量を推奨していることがわかると思います。患部にたっぷりと、十分な量のステロイドを満遍なく塗ることが大切です。
頻度
塗る頻度については皮膚に炎症があるときは、朝と晩の二回が推奨されています。
ある程度皮膚が良くなってきたら一回でもよいのですが、その場合は入浴後に塗布します。
良くなるまでは一日二回が基本です。
期間
ステロイドを数日塗ると、赤みが引いていき肌の乾燥も治ってくると思いますが、ここで塗るのを中止してはいけません。
もちろん赤みやかゆみが残っている場合はステロイドを塗り続けなくてはダメだけど、ある程度見た目が正常になってていても、肌の奥に炎症が残っていることが多いので、ステロイドを塗り続ける必要があるのです。
肌の奥の炎症状態について知るためには、その部分を触ったりつまんでみるとよいでしょう。正常な肌はすべすべと柔らかいはずですので、少しでもかさかさや硬さを感じたら炎症が残っています。
完全に炎症が治ったときがステロイドを休薬するタイミングなのです。
ステロイドをたっぷり塗る理由
ステロイドをたっぷりと塗らなければならない理由は、ちびちびと使っていると、炎症がダラダラと長引き却ってステロイドの使用量が増えてしまうことがあるからです。
ステロイドの副作用を恐れてちびちびと間違った使い方をしていたら、逆に副作用を起こすリスクも上がるし、炎症があって日々のQOLが下がってしまうというわけ。
だからこそ、ステロイドは、適切な強さをたっぷりと必要な期間塗る必要があるのです。
まとめ
ステロイドを使うときは、
適切なランクのものを、炎症が完全になくなるまで、十分な量を患部に満遍なく塗る
ことが大切です。
こうすることで、だらだらと弱いステロイドを塗り続ける場合よりも、効果が高くまた副作用のリスクを減らすことができます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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