瀉血 アトピー最強の対症療法

瀉血療法はアトピーの痒みに対して、即効性があり、脱ステ時の猛烈な痒みでさえ緩和することができます。またアトピーの傷の治りまで早くなります。

まさに最強の対症療法です。

しかし血を出すという性質上、貧血を伴いますし、清潔な環境下で行わないと感染症を併発する恐れがありますので、瀉血を行う場合は十分に注意して行う必要があります。

今回の記事では瀉血についてまとめたいと思います。

スポンサーリンク

瀉血とは

瀉血とはなんらかの方法で人体から血を抜くことで、病気や怪我を回復させる治療法です。アトピーの人が行う瀉血は針で穴を開けてカップで陰圧して血を出す方法を用いているので、カッピングとも言います。

瀉血(しゃけつ)とは、人体の血液を外部に排出させることで症状の改善を求める治療法の一つである。古くは中世ヨーロッパ、さらに近代のヨーロッパやアメリカ合衆国の医師たちに熱心に信じられ、さかんに行われた[1]。だが、現代では実は医学的根拠は無かったとされる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/瀉血

瀉血の歴史は古く、一昔前には日本でも整体師などによって瀉血は行われていました。しかし医療行為となるため、医師以外の人は瀉血治療を行ってはいけなくなり、自然と廃れていきました。今も一部の病院では瀉血治療を行っているところもあります。東京だと蔡クリニックなんかが有名。

瀉血療法で有名な蔡内科皮膚科クリニックに行ってきた話

瀉血の効果

瀉血はデトックス効果、疲れを取る効果、マッサージ効果があると言われています。最近ではスポーツ選手や芸能人も瀉血治療も受けているようです。

特に瀉血はデトックス効果が大きく、アトピー治療で有名なドクター牧瀬のサプリメント・クリニックの院長も以下のように述べています。

瘀血(おけつ)という言葉を一度は聞かれたことはあるでしょう。西洋医学では使いませんが、どろどろとし、濁り、さらさらと流れない滞った血ということです。

しかし、いかにも非医学的な表現ですので、ぼくも正直なところ馬鹿にしていました。 血液は常に流れているもので、それがどろどろとして停滞しているなんて、ウイリアム・ハーベーの血液循環説に反します。

 しかし、ぼくも瀉血してもらい、その自分の血を見た瞬間にこれが「瘀血(おけつ)」かと理解できたのです。どろどろとして、暗い紫色をした、見るかに汚い血です。 こういう血が実際にぼくの体内に溜まっているとはとても信じられませんでした。血液検査のために採血するときに出てくる血とは、性状のまったく異なった感じの血です。

釜山にある韓方医学専門の病院でのことです。 慶煕大学韓医学部を優秀な成績で卒業し30年のキャリアをもつ院長先生いわく、瀉血法はどんな方法より、速やかに、かつ確実に、しかも大量に体内の有害物質を排毒してくれるそうです。

http://www.drmakise.com/atopy/atopy11-3.cfmより引用

このように瀉血は非常にデットクス効果が高いのですが、アトピーの痒みに対しても著効があります。その理由は科学的に明らかにはなっていませんが、私は次のように考えています。

  1. アトピーの患部には黄色ブドウ球菌などの病原性細菌が繁殖している
  2. 病原性細菌がアレルギー反応を起こすので、患部の周辺の毛細血管の中にヒスタミンをはじめとしたアレルギーを起こす炎症物質がうじゃじゃあり、痒みが発生する
  3. 瀉血で患部の毛細血管から血を取ることで、炎症物質がなくなる
  4. 一時的にかゆみがなくなる
  5. かゆみがないため掻かないので傷が再生しやすい。また患部に新鮮な血液が送り込まれるため、傷の再生が早まる
  6. 傷がなくなることで、病原性細菌も減り、患部のアレルギー反応も減る

以上のプロセスによって、痒みがなくなり、傷の再生が早くなる理由であると考えています。

瀉血のやり方

道具

瀉血に必要な道具は、穿刺器、ランセット、吸引機です。私は吸引機の代わりにシリコンカップの吸い玉を用いています。いずれもアマゾンで買うことができます。

写真は穿刺器にランセットがセットされてある状態です。

瀉血の手順

  1. まずは針を刺す部分を決めます。そこにカップが吸着するか試してみます。
  2. 穿刺器で針を数回〜数十回刺します。使うカップの大きさによって刺す回数を調整します。写真の小さいカップを用いるときは10回程度、大きなカップを用いるときは20〜30回ほど刺しています。
  3. カップを再び吸着させ、数分間放置し、血を抜きます。
  4. あまり血が取れていないときは、針の深さや刺す回数を調整して再度瀉血を行います。
  5. カップを取りティッシュで血を拭き取り、すぐにマキロンなどで消毒します。
  6. 瀉血を行った日の入浴ではイソジンなどで患部を消毒します(黄色ブドウ球菌対策でアトピーを改善を参照してください)。

以上のプロセスで瀉血を行います。患部や痒い部分だけでなく色素沈着している部分も瀉血することで、少しずつ色素沈着が薄くなっていきます。

瀉血を行うとカップの跡が残りますが、これは数日すれば自然と消えていきます。外出の予定がある人は顔など目立つところは控えるとよいでしょう。

基本的に症状が出ている部分とか痒い部分を瀉血すれば良いです。やるべき部分がわからない人はこの画像が参考になります。

http://park.geocities.jp/runa_park2002/digest.htmlより引用

瀉血はあくまで対症療法

瀉血は本当に効果の高い治療法です。ゆえに痒い時だけ瀉血でしのげば普段はアトピーの症状がでなくなる人さえいます。

とはいえ、中等症以上のアトピーの人が原因療法を行わず、生活習慣の改善もおろそかになっているのに、瀉血だけ頻回に行うというのは大変危険です。

しかし瀉血を繰り返し行うと貧血になり、場合によっては死に至ることもあります。私自身瀉血を行っていたとき、血液検査で人生で初めて貧血気味という評価でした。

瀉血はアトピー症状が急に悪くなったときなどの急場をしのぐための対症療法であり、あくまで原因療法を補佐するための治療法だと考えておきましょう。特にステロイドはもう使いたくないと考えているひとにとって、瀉血は炎症を抑える有効な手段となるでしょう。

追記

瀉血のメリットとデメリットについての記事、蔡クリニックに行ったことについての記事も書きました、ぜひ見てみてください。

アトピーによく効く瀉血について

瀉血療法で有名な蔡内科皮膚科クリニックに行ってきた話

瀉血の効果についてまだ半信半疑という人は是非以下の本を読んでみてください。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

このブログを「いいな」と感じていただけましたら、下のランキングバナーをポチッと押していただけますと嬉しいです。

にほんブログ村 病気ブログ アトピー性皮膚炎へ

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする