アトピーの転地療法について思うこと

今回はアトピーの転地療法について思うことについて書きたいと思います。

決して転地療法でアトピーが治る!とか転地療法を勧める記事ではないです。

ただ、住む場所を変えたことで大幅にアトピーが良くなってしまったという人に私は何度かお会いしたことがあるので、その情報についてシェアしたいと思います。

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筆者が実際に聞いたアトピーが治った転地先

私が今まで聞いたアトピーが治った転地先は以下のものに分類されます。

温暖湿潤地域

カンボジア・フィリピンなどの東南アジア、ハワイ、沖縄。

寒冷乾燥地域

カナダ、アメリカ北部、ロシア。

農村地域(都会から引っ越した場合)

青森、長野、愛媛。

転地療法でアトピーが治るわけ

結論から言うと、これはまだ医学的に解明さていないので分からないというのが正直なところです。ただここで終わっちゃうとただのクソ記事になってしまうので考えられる理由をいくつかあげたいと思います。もちろん科学的な根拠があるわけではありません。

ストレスがなくなる

個人的にはこの影響がかなり大きいのではないかと考えています。人間の免疫系はストレスを受けることで、Th2免疫が優位になってアレルギー体質が強まります。下の図ではアレルゲンがTh2免疫を優位にするように描かれていますが、ストレスもTh2免疫を優位にすることが分かっています。

転地療法をするときは思い切って仕事をやめたり大学をやめたりするので、それまで執着していたものから解き放たれてストレスフリーになります。その結果Th2免疫優位の状態ではなくなり、アレルギー体質が治ってしまうのではないかと考えられます。

皮膚の常在菌のバランスが整う

転地することで、気候ががらりと変わります。これによって皮膚の常在菌のバランスが意図せず整ってしまうのではないかと考えられます。

このサイトではアトピーの最大の原因は皮膚での病原性細菌の繁殖であると何度も書いてきましたが、気候が変わることでこれらの病原性細菌の繁殖が抑えられると考えられます。

特に、乾燥地域ではマラセチア・カンジダなどのカビが繁殖しづらいので、乾燥地域で治るのはこれらのカビの繁殖が抑えられるからではないかと考えています。

汗腺が鍛えらえる

アトピーの人は概して乾燥肌ですが、その理由の一つに汗腺の機能低下があります。しかし温暖な地域に移り住み、エアコンなどの空調も少ない地域に住むと、大量に汗をかくので自然と発汗能力が上がり、汗腺が鍛えられます。

汗腺が鍛えられることで、乾燥肌が治りますし、その結果病原性細菌を洗い流す能力も上昇するのでアトピーが良くなると考えられます。

エンドトキシンに触れる

転地する人は都会から田舎へ引っ越すことが多いです。田舎は都会に比べて、土壌菌やエンドトキシンという毒素に曝露する機会が多くなるので、Th1免疫が活性化します。その結果Th2に傾いていた免疫がバランスし、アレルギー反応が弱まりアトピーが改善すると考えられます。

特に田舎に行って土いじりや海に入るようになった人がアトピーが良くなるのはこの理由のためではないかと考えています。

エンドトキシンについてくわしくはアトピーの本当の原因 衛生仮説と旧友仮説も参照してみてください。

結語

転地療法で劇的にアトピーが良くなる人がいます。都会でいつまでもアトピーで苦しむよりはいっそのこと転地療法を試してみるのもありだと思います。

転地療法についてはまだあまりわかっていないことが多いです。最新の情報があれば適宜追記していきます。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

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