アトピーに良く効く栄養素 ビタミンC

健康や美容に効果が高いと言われるビタミンCですが、実はアトピーを改善させる上でも高い効果を発揮することが知られています。そして人間はビタミンCを体内で合成することができないので、食事から常に補う必要があります。

今回の記事では、ビタミンCの効果と副作用、アトピー改善に必要な摂取量と摂取の仕方について説明します。

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ビタミンCはアトピーに対していい効果がたくさんある

ビタミンCは直接的にアトピーを治すものではないですが、アトピーの人にとって嬉しい効果がたくさんああります。

コルチゾールの分泌を促進する

コルチゾールは自前のステロイドホルモンです。もちろん自前のステロイドだから外用剤のステロイドのような副作用はありません。

ビタミンCを摂ることで、身体の中の自前のステロイドの量が増えるので、炎症や痒みが弱まります。

抗ヒスタミン効果

ビタミンCには、アレルギーを引き起こす物質であるヒスタミンを抑制する効果があります。医師に処方してもらって、抗ヒスタミン剤を飲んでいる方もいると思いますが、それと同じ効果をビタミンCは有しているのです。もちろん薬剤にくらべ効き方はマイルドですが、アレルギー症状を弱めてくれるので痒みが減ります。

コラーゲン生成を促す

ビタミンCが美容にいいと言われるのはコラーゲンの生成を促すからです。ビタミンCはコラーゲンの生成を促すため、アトピー肌の乾燥肌を改善します。

アトピーの人がビタミンCを飲み続けると、乾燥による皮膚のしわが薄くなり、皮膚にはりとつやがでます。またコラーゲンが増えることで肌の新陳代謝(ターンオーバー)が活性化し、色素沈着にも効果があります。

活性酸素を減らす

アトピーの人は常にアレルギー反応が起きているために活性酸素が体内で大量に発生しています。この活性酸素ですがアトピーを悪化させることが知られています。

活性酸素で酸化された過酸化脂質が皮膚の角層に付着し、 皮膚細胞を徐々に破壊しバリア機能を低下させるのです。活性酸素がアトピーの原因であると考えている医師さえいます。

ビタミンCを摂ることで活性酸素を減らすことができるので、痒みや炎症が減ります。

ビタミンCの副作用は

ビタミンCは水溶性であり、摂取してもすぐに尿として排出されますので、大きな副作用はないとされています。ビタミンCを過剰摂取することで下痢や吐き気などの副作用がまれに起きますが、摂取をやめればおさまります。

中にはビタミンCを数g過剰摂取することにより、アトピーに効果を発揮すると伝えるサイトや文献もありますが、過剰摂取はアトピーに対して有害となると指摘している医師もいます。

ビタミンの点滴による大量療法というのが、はやっています。これは危険な治療法です。アトピー患者さんは、受けてはいけません。ぼくの患者さんで、これを受けていた人がいました。 確かに受けたあとは2~3カ月は非常に調子がいいのです。しかし、時間がたてば悪化し、また、点滴大量療法を受けます。そして、またしばらくすると悪化。 そして、同じ治療。 それを数度繰り返しているうちに、最初の状態より、結果的にはもっとひどくなっているのです。

 これは、ステロイドの内服と似ています。 しかし、たちが悪いのは、ステロイドの内服は副作用があるということで、患者も医者も慎重に行うのですが、ビタミンCには一見すると副作用がなさそうに見えてしまうので、 無謀に大量療法を行う結果になってしまうことです。

http://www.drmakise.com/atopy/atopy9-6.cfmより引用

念のため過剰摂取はやめておいた方が無難でしょう。私はビタミンCを過剰摂取はしていませんが、十分に効果を実感することができました。

ビタミンCの摂取量と摂取の仕方

摂取量の目安

アトピー改善に高い効果があるビタミンCですが、では一体どれくらいの量を摂取すれば良いのでしょうか?

ビタミンCは身体のあちこちで使われる栄養素であり、まずは心臓や脳、内臓などの生命維持のために重要な器官から使われます。残念ながら皮膚は後回しにされてしまうので、皮膚にもよい効果を出すためには、ある程度多めに摂取する必要が有ります。

日本ではビタミンCの摂取上限は設定されていませんが、アメリカでは2000mgを1日の上限としていますので、2000mgを目安に摂取するとよいでしょう。

摂取の方法

ビタミンCは多くの食品に含まれていますが、大量に摂取するためにはサプリメントが手軽でお勧めです。例えば2000mgのビタミンCを摂るためには111個ものレモンを食べる必要が有ります。これは現實的ではないですよね。

私はディアナチュラのビタミンCを飲んでいます。

また常に体内のビタミンC濃度が高い状態を維持したいので、小分けにして、1日に3〜4回に分けて摂取するようにするのがおすすめです。

アトピー症状が良くなった後は、飲む回数を減らし予防のために1日一粒で500mgだけは摂るようにしていましたが、現在はほとんど摂っていません。

もちろん、普段の食事からも積極的に摂取するとよいでしょう。ビタミンCはトマトや、赤ピーマン、黄ピーマン、ブロッコリー、柿などに多く含まれています。

まとめ

本記事ではビタミンCのアトピーに対する効果についてまとめました。

  • アトピーにビタミンCは高い効果を示す。
  • 副作用は少ないが、念のため摂取量の上限は2000mgにする。
  • 小分けにしてサプリメントで摂る。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

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