アトピーに良く効く栄養素 亜鉛

日本は土壌に含まれる亜鉛が少ないために、諸外国と違って慢性的に亜鉛不足の人が多いと言われています。人間は1日に15~30mgの亜鉛が必要なのですが、日本人は8mg程度しか摂れていないと言われています。

この亜鉛不足が皮膚炎の悪化要因になっている可能性があります。亜鉛を摂ることでアトピーが大幅に改善する人もいます。

本記事では亜鉛の効果と副作用、摂り方について説明します。

 

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亜鉛の効果

亜鉛不足と皮膚疾患

亜鉛が不足すると健康な人でも皮膚炎が起きます。それは、亜鉛が細胞の新陳代謝に重要な役割を果たしていて、亜鉛が不足することで新しい細胞が作られなくなるからです。そのため、亜鉛が不足していると一度できた傷はなかなか治りません。

また亜鉛不足により、表皮が厚くなり、かさかさし、肌の色はくすんでいきます。

日本人は土壌に含まれる亜鉛が少ないがために、常に亜鉛不足です。それゆえに日本人はアトピーをはじめとした皮膚疾患が多く、重篤化しやすいという説もあります。

 

亜鉛摂取で皮膚疾患を改善できる

亜鉛は300種類の酵素を体の中で作り出すために必要なミネラルです。身体が正常に機能するために欠かせないのです。そして亜鉛は皮膚疾患に対しても様々な効果があります。

まず亜鉛は細胞分裂に必要な栄養ですので、亜鉛を十分摂ることで新陳代謝を活発にし皮膚のターンオーバーを促します。

そして亜鉛を摂ることで活性酸素を除去する酵素が増え、活性酸素が減り、皮膚の炎症が抑えられます。

さらに亜鉛を長期間にわたって十分量摂取することで、皮膚の天然の保湿成分がでるようになり、皮膚が潤い、乾燥肌を改善します。

 

亜鉛のアトピーに対する効果

アトピーの人は、全身に炎症があるため常に傷の再生のために亜鉛を消費しており、亜鉛不足が加速している傾向があります。

亜鉛の補充により、酵素やホルモンを十分に活性化させて、自然治癒力を高めることができます。その結果、

  • 皮膚のコラーゲン生成が促進される

  • アトピーで痛んだ皮膚を新しい皮膚に修復する

  • 活性酸素が減り、皮膚の炎症が抑えられる

  • ウイルスに対する免疫が高まり、皮膚の感染症予防ができる

などの効果があります。

亜鉛の副作用と注意点

副作用

亜鉛を長期間、継続して過剰摂取した場合に起こる副作用として、

  • 頭痛、発熱、嘔吐、けん怠感
  • 腎臓の障害
  • 神経の障害

が挙げられます。

また日に100mg以上も摂ると、皮膚がかえって乾燥する場合があります。何事も過ぎたるは及ばざるが如しです。適量を取るようにしましょう。

注意点

亜鉛を摂取するときに注意すべきは、亜鉛だけを摂り続けることで、銅の相対的不足が起きるということです。特にサプリメントで亜鉛を摂取する場合に注意が必要です。亜鉛15に対し銅1の割合での摂取が理想とされています。サプリメントを購入するときは、銅がその割合で入っているものを探すようにしましょう。

またストレスと食品添加物を避けるようにしましょう。ストレスはせっかく補給した亜鉛を無駄に消費してしまいます。気の持ちようでアトピー症状に変化があるのは、亜鉛も関係しているのかもしれません。食品添加物は亜鉛の吸収を妨げることが知られています。

 

亜鉛の摂取量と摂取の仕方

アトピーの症状が強いときは、サプリメントを用いて積極的に摂取するようにしましょう。

亜鉛の副作用が起きない1日あたりの上限量は30mgとされています。重症のときは多めに摂取すべきですが、摂取量の上限は一日45mgまでとするのがよいです。そして皮膚症状がよくなれば減らすようにしましょう。

若干銅の含有量が少なめですが、比較的安いので私はディアナチュラの亜鉛サプリメントを飲んでいます。一粒で14mg摂取できるので、重症のときは3粒、良くなってきたら1〜2粒飲むようにしていました。

また亜鉛を食事からも積極的に摂取すると良いでしょう。魚介類(特に牡蠣)、肉類(特に牛肉)、チーズ、ナッツ類、卵などに多く含まれていますが、肉類は腸内環境を悪くするので、特に魚介類から摂るようにすると良いでしょう。腸内環境については、腸内免疫を正せばアトピーは治るを参照してください。

 

まとめ

本記事では亜鉛のアトピーに対する効果についてまとめました。

  • 亜鉛はアトピーに高い効果を示す。
  • 重症のときは一日45mg、軽快してくれば一日30mg摂取するようにし、徐々に減らす。
  • 銅不足に注意する。
  • 亜鉛が多く含まれる牡蠣などの魚介類を積極的に食べる。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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